レバー(肝臓)、ハツ、(心臓)、マメ(腎臓)、ガツ(胃)、ハラミ(横隔膜)、
コブクロ(子宮)、ミノ(牛第一胃)、ハチノス(牛第二胃)、センマイ(牛第三胃)、ギアラ(牛第四胃)など、
豚と牛のホルモンには色々な部位があります。
そんな種類の豊富なホルモンですがチレと言う部位をご存じですか?
パッとチレが何か答えられる人はかなりのホルモン通ですね。
今日はそんなチレについて詳しく解説していきます!
チレってどんな部位?
チレとは脾臓の事で、豚も牛も脾臓の事はチレといいます。
他にもタチギモと呼ばれたりもします。チレの形が太刀に似ていることからそう呼ばれるようになったそうです。
これがカット前のチレです、色はレバーやハツに似ています。
裏側の白い部分が網脂という内臓の周りを覆っている脂の膜です。
この網脂は全て処理せずに少し付けてあげると焼いたときにジューシーで旨味が増します。
チレ自体は脂っぽさ無くさっぱりとしています。
食感はレバーよりも歯応えがあり、ハツよりも歯切れはよくない少しぐにゅっ、もちっとした不思議な食感です。
焼肉屋で見かけること少ないですが、もつ焼きのお店だとチレ刺しや串焼きでチレがあったり
アミチレと言うチレを更に網脂で巻いたメニューなどもあります。
網脂はとても薄くこんな感じの網目状の脂です。
この網脂を使ってレバーを巻いたアミレバなども相性が良くておすすめです。
ちなみにフレンチではこの網脂(クレピーヌ)でハンバーグ?ソーセージ?を巻いたクレピネットという料理もあります。
網脂の使い方としては脂感を足して旨味を足すイメージです。
使い方次第では今までにないメニューも開発できそうな面白い部位です。
ちなみに脾臓はマラソンとか長距離走ったときに痛くなるわき腹の部分です。
チレはどんな食べ方がおすすめ?
チレは自体はさっぱりとしていてちょっと物足りない部位ですが、
網脂を少し残してカットしてあげることで脂の旨味とジューシーさが増します。
脂を残してカットした場合は断然タレがおすすめです。少し濃厚なタレがよく合います。
フライパンで焼いたり、炭火で七輪で焼いて食べるのがシンプルでおすすめです。
低温調理してチレ刺しとしてポン酢や塩ごま油で食べても食感が良く美味しいです。
煮込みなどに入れるのもおすすめです。その際は必ず別で下茹でしてから煮込んでください。
結構灰汁の出る部位なので下茹ですることで美味しく仕上がります。
劣化の早い部位なので仕込んだら早めに食べきりましょう。
今後チレの仕込みの仕方も記事にしていくのでそちらも是非参考にしてください。