どうもホルモンしま田のぶっちゃーしまだです。
以前も少しお話しましたが、今回はより詳しく豚の胆嚢について解説していきます。
胆嚢とは?
豚の胆嚢はこんな感じでレバー(肝臓)にくっついています。
レバー(肝臓)で作られた胆汁を溜めておく場所です。
切り取るとこんな感じです。
表面に付いている赤っぽい部分はレバーです。
切り取るときに胆嚢が破れると胆汁がレバーに付いてレバーが商品化できなくなるので注意しましょう。
基本的に胆嚢は食用で出回ることはありません。
フィリピンでは牛、ヤギ、豚の胆汁で内臓を煮込んだパパイタンという料理があります。
胆汁自体はかなりの苦みでそれだけで食べたり飲んだりすることはちょっと難しいです。
自分もちょっと胆汁をなめましたが人生で食べたもので一番苦かったです。
日本では胃腸薬の原料などとして使われることが多いです。
熊の胆嚢を乾燥させた熊の胆という生薬は日本でもなじみがあります。
熊の胆の代替えとして牛や豚の胆嚢が使われたりします。
カットするとどんな感じ?
胆嚢は表面が薄い膜で覆われていて中に胆汁がはいっています。
包丁で切るとこんな感じです。
半熟の卵のような少しドロッとした液体が出てきます。
これが胆汁です。
これをなめるととても苦いです。
胆嚢を茹でるとどうなるの?
今度は胆嚢を茹でてみましょう。
沸騰したお湯で10分位茹でていきます。
茹でるとこんな感じです。
かなりパンパンに固くなりました。
これは中まで固まっているかもしれません。
これも試しに切ってみましょう。
卵みたいに中が固まっているのでしょうか?
すごい勢いで胆汁が噴き出てきました。
表面の膜が縮んで、固くなっていたみたいです。
熱い状態で切るとやけどする可能性あるので注意しましょう。
中の胆汁はほとんど変化ありませんでした。
今回この胆汁を使って実際にフィリピンのパパイタンを作ってみました。
豚の内臓で作るポークパパイタンです。
食べてみましたが、苦くて全て食べきれませんでした。
もしかしたら分量が違うか、作り方が違った可能性あります。
味は薬っぽくて、やはり日本人の味覚にはあまり合わないような気がします。
まとめ
中々普段馴染みのない胆嚢ですが、世界にはこれを食べている国があることにビックリしました。
もしかしたら他にも美味しく食べられるレシピあるかもしれないので今後も探していきます。
胆嚢を干すとどんな味になるのか現在仕込み中です。
完成したらまた報告します。