ホルモンと言っても実は一種類だけじゃないことご存じですか?
色々な種類あるけど何がなんだかわからい、そんな人も多いと思います。
今回はそんなホルモンの種類について詳しく紹介します。
※豚内臓と内容重複するので、見た方は先進んで下さい。
そもそもホルモンて何?
ホルモンの定義が地域やお店でちがうかもしれませんが、
このブログでのホルモン=「畜産副生物」とお考え下さい。
「畜産副生物」とは「畜産副産物(枝肉から余分な脂肪や骨を取り除いた肉以外の部分)」から原皮(なめしていない皮)を除いた内臓などの総称です。
ちなみにトントロは首部分の部位なので、カットの仕方によって枝肉にもなるし畜産副生物にもなります。
このブログではトントロは枝肉意外の畜産副生物としています。
ちなみに海外ではホルモンのことを「バラエティーミートvariety meat」「ファンシーミートfancy meat」「アバabats」などと呼んだりします。
フランスではレバー、ハツ、マメ、チレ、血などの色が赤い部位を「Abats rouges」といい、
脳、胃、腸、など色が白い部位を「Abats blancs」といいます。
日本でも「アカ」、「シロ」で内臓分けてメニュー化しているお店もあるので万国共通ですね。
ちなみに日本では他にホルモンのことを「モツ」と呼ぶ地域もあります。
モツは臓物の略称から呼ばれるようになったそうです。
ホルモンの語源は色々ありますが
①元々屠殺場で日本人は捨てていた内臓を在日朝鮮人がもらって食べていた、そこから捨てるものの大阪弁の「放るもん」からきている説
②医学用語のドイツ語のHormon(ホルモン)からきている説
他にも諸説あります。今回この語源部分は割愛します。
豚内臓って何があるの?
ツラミ…ホホ肉(天肉)
タン…舌
タン下…舌の裏側の筋
ブレンズ…脳味噌(ブレイン)※今は禁止
シキン…食道(ネクタイ)
ミノ…第一の胃
ハチノス…第二の胃
センマイ…第三の胃
ギアラ…第四の胃
カブ…ハチノスとセンマイの間、センマイとギアラの間
チレ…脾臓(タチギモ)
アミアブラ…網脂
ハラミ…横隔膜(アウトサイドスカート、サガリ)
メンブレン…ハラミの周りの膜
ハツ…心臓
タケノコ…動脈(コリコリ、ハツモト)
レバー…肝臓
シビレ…胸腺(リードヴォー)※膵臓(グレンス、ドモ)をシビレと呼ぶことも
フワ…肺(フク、ヤオギモ、バサ、プップギ)
コブクロ…子宮
シマルチョウ……裂いてない小腸(ヒモ、ホソ)
コプチャン…裂いた小腸
テッチャン…裂いた大腸
モウチョウ…盲腸(メンチャン、大テッチャン)
テッポウ…直腸(大トロホルモン、チョウモト、オカマ)
地域やお店で呼び方が違ったり、同じ部位でも違う呼び方していたりもします。
そんなアバウトな所も含めてホルモンの楽しいところだと思います。